修士設計の、まとめ

外部講評の終わった1週間くらい前までは、
「実に、満足のいく、自分でいいと思えるものがつくれた。」
と思ってたけど、この1週間、フォリオにまとめてると粗が目立って目立って、如何に設計としてつめきれてないかをまざまざと思い知った。

でも、それでも、納得はいってて、それは修士設計をやるうえでの自分なりの目的を達成できたからやと思う。

二つある。
ひとつは、自分の興味をテーマにすること。
これは、卒計と途中までやってた修論のどっちもがじぶんの中から出てきたテーマじゃなかったということ、で、それをいろんな意味でずっと引きずってたから絶対譲れんことやった。
もうひとつは、「ないものをつくりたい」ということ。
既存のビルディングタイプ、よくあるテーマ、そういったものじゃなく、既視感のない、新しい視点のプロジェクトをやりたい、と思ってた。
これから実務をやったとしても、やることは絶対にないようなプロジェクト。
そんなものをやりたかった。

進めてきたテーマはこの二つの目的を達成できそうなものの実に抽象的で、最終的に建築に収束しない危険性も覚悟してたから、最後にひとつのカタチとしてまとまったことは素直に嬉しかった。


設計に関する反省点も二つ。
ひとつは、リアリティの落としどころが最後まで中途半端やったこと。
現実的なところとそうでないところのバランスが全体のストーリーから設計のディテールに至る全てのフェーズでバラバラやった。
ある意味、全く非現実的なプロジェクトなんやからもっとはっちゃければ良かったと今では思う。
「建築としてまとめようとし過ぎた」という、コジマさんの講評に全てが集約されてる。
もうひとつは、建築として魅力的な空間を提案出来るに至らなかったこと。
ひとつめの話と関係するけど、これは空間をつくるようなプロジェクトではなかった。
にも関わらず、それをやろうとして出来なかった。
出来ていたならひとつめのような反省もせずに済んだと思う。
これは構成のルールに固執し過ぎたことが原因やと思う。


一年を通して、後はやるだけ、という状態になるのが遅かった。
それはさぼってたのもあるし、迷ってたのもあるし、どうしていいのかわからんのもあった。
けれどまあ、多くの人の助けを借りて無事終わらせることが出来て良かったし、本当に感謝の気持ちでいっぱい。
そして。
集大成として納得できるものの満足感だけが残るものにならなかったのも、今後のことを考えると良かったように思う。
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by kokepin | 2007-02-25 22:51 | けんちくのこと
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